2010年9月14日火曜日

注意欠陥/多動性障害(ADHD)

・年齢あるいは発達に不釣り合いな多動性、不注意、衝動性を症状の特徴とする発達障害もしくは行動障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたす社会的ルールが増加する、小学校入学前後に発見される場合が多く見られます。

・注意力を維持しにくい、時間感覚がずれている、様々な情報をまとめることが苦手などの特徴があり、日常生活に大きな支障をもたらすが適切な治療と環境を整えることによって症状を緩和することも可能です。
・脳障害の側面が強いとされ、しつけや本人の努力だけで症状などに対処するのは困難であることが多いとされています。

・ADHDを持つ児童のうち約3割が脳波異常、特にてんかんに似た脳波を記録することが確認されています。
特定不能の注意欠陥・多動性障害、行為障害、反抗挑戦性障害、不注意優勢型(ADD)など。

・LDと密接な関係にあるのがADHDで、ADHDの40%はLDを同時に持ち、LDの70%はADHDを持つと言われています。

注意欠陥多動性障害は、不注意優勢型、多動性-衝動性優勢型と両方を併せ持つ混合型の3つのタイプに分類(DSM-Ⅳ)されます。

○[不注意優勢型]
・一つの事をするのに集中を持続することが困難であったり、すぐに気が逸れてしまい注意散漫な状態になります。
○[多動性-衝動性優勢型]
・一定の時間じっとしていることが出来ずに、立ち歩いたり走り回ったりして落着かないのが特徴です。
○[混合型]
・順番を待つことが出来なかったり、質問されて質問が終わる前に途中で答えてしまったり、我慢が出来ません。

・有病率は年齢と性別により異なり、就学前後の年齢層に多くみられ、多動性-衝動性優勢型や混合型が大きな割合を占めているが年齢が高くなるにつれてその有病率は下がるものの、逆に年齢が高くなるにつれて不注意優勢型の割合が大きくなります。

・成長とともに反抗挑戦性障害をもつ子供の問題行動がエスカレートし、人や動物に対する過度の攻撃性や暴力、重大な規則違反などが行なわれるようになると、ADHD→反抗挑戦性障害→行為障害の経過を辿るといった「DBD(破壊的行動障害)マーチ」がみられ、行為障害に発展するまでに適切な理解の下で適切な指導や療育が受けられないと、治療は困難極まりなく、成人後に「反社会性人格障害(ASPD)」へと発展する可能性も出てきます。

2010年9月13日月曜日

学習障害(LD)

・基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、または推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すもので、「中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない」と、定義しています。

・障害に起因する学習上の特異な困難は、主として学齢期に顕在化するが、学齢期を過ぎるまで明らかにならないこともあり、また、行動の自己調整、対人関係などにおける問題が学習障害に伴う形で現れることもあります。


学習障害は、大きく分けると言語性学習障害と非言語性学習障害の2つに分類されます。

○[言語性学習障害]
・文字や文章、数字といった言語性情報の入出力に関する学習能力の障害(狭義の学習障害)。
・読字障害、失読症、難読症などの、読んで理解する能力に障害がある。
・書字障害、失書症などの、書き写しや表現して書く能力に障害がある。
・算数障害、計算障害などの、数概念を理解する能力に障害がある。

○[非言語性学習障害]
出生と同時に体得され発達していく対人関係を築く能力、状況を理解する能力といった非言語性コミュニケーションや、時間概念、空間概念などの非言語性情報の入出力に関する学習能力の障害(広義の学習障害)です。
・言語障害:自分が思っていることを口に出して語れないといった症状や、間違って覚えてしまったために上手く発音出来ないといった症状が見られることもあります。
・聴力障害:情報を聞いて理解したり想起することが出来ない、背後に雑音があると極度に集中出来なかったり活動に取り組めない、といった症状が見られます。
・空間認知障害:上下や左右、前後などの位置関係や立体的な空間認知、立体を認知することが困難だ、といった症状が見られます。
・記憶障害:多くの場合、時間割や歴史的な事件などを思い出せないといった、長期記憶の悪さが目立つ、といった症状が見られます。
・社会性スキル障害:相手の顔の表情やジェスチャーから感情や伝えたいことを読み取ることや、相手の声の抑揚で自分が怒られていることが理解できない、といった症状が見られます。

2010年9月12日日曜日

発達障害

・発達障害は、乳児期から幼児期にかけて様々な原因が影響し、発達の「遅れ」や質的な「歪み」、機能獲得の困難さが生じる心身の障害を指し、学術的には知的障害(精神発達遅滞)を含むが、法令上、行政上は知的障害を伴わない軽度発達障害だけを指す場合も多く見られます。(発達障害者支援法は、知的障害者以外の発達障害者だけを支援対象として規定している)

・発達障害に含まれるのは全て「生物学的要因による障害」であり、大多数は先天的であり、そうでないものも比較的低年齢に生じた他の疾患や外傷の後遺症によります。


●精神発達遅滞(知的障害)

・金銭管理・読み書き・計算など、日常生活や学校生活の上で頭脳を使う知的行動に支障があることで、病理的要因、生理的要因、心理的要因が挙げられます。

[病理的要因]
ダウン症候群などの染色体異常・自閉症などの先天性疾患によるものや、出産時の酸素不足・脳の圧迫などの周産期の事故や、生後の高熱の後遺症などの、疾患・事故などが原因の知的障害で、脳性麻痺やてんかんなどの脳の障害や、心臓病などの内部障害を合併している(重複障害という)場合も多く、身体的にも健康ではないことも多く見られます。

[生理的要因]
たまたま知能指数が低くて障害とみなされる範囲(IQ70または75以下)に入ったというような場合で、生理的要因の知的障害がある親からの遺伝や、知的障害がない親から偶然に知能指数が低くなる遺伝子の組み合わせで生まれたことなどが原因であり、健康状態は良好であることが多く、知的障害者の大部分はこのタイプ(単純性精神遅滞)です。

[心理的要因]
養育者の虐待や会話の不足など、発育環境が原因で発生する知的障害で、リハビリによって知能が回復することが可能とされています。


●広汎性発達障害(PDD)

・対人、コミュニケーション、行動などが定型的に発達していないことより生ずる障害のことで、知能指数が低い場合と高い場合の双方が見られます。

・知能指数が低い場合の方が、発見が比較的容易で、知能指数が知的障害の領域にないものは、高機能広汎性発達障害と呼ばれることもあり、軽度発達障害に分類され、また、広汎性発達機能障害、高機能自閉症、アスペルガー症候群などを合わせて、発達機能障害とも呼ばれます。
自閉性障害、レット障害、アスペルガー障害など。


・自閉症は、自ら心を閉ざしているというような、心の病ではありませんし、知的障害の程度は、重い人から無い人まで様々です。
・自閉症の人は、眼や耳などから入ってくる刺激や情報を、上手に処理したり理解するのに難しさを持っていて、そのために自分を取り巻く周りの出来ごとや、 人からの働きかけの意味などが理解できずに不安や混乱に陥りやすくなっています。
・そのために、一見突拍子もないことをすることもありますが、それは、 ワガママや躾けができてないからでなく、その人にはそれなりの理由があるのですね。


○社会性の特徴
・人と楽しみや興味を共有することが苦手です。
・人の気持ちを理解したり察することが苦手です。
このため相手の気持ちにお構いなしの言動をとることもありますが、悪気があるわけではありません。
また、相手の気持を理解するよう諭すよりも、単純にとるべき行動を伝えたほうが効果的です。
・笑うべきでない状況で笑ってしまったりなど状況音痴(空気が読めない)なことがあります。
・知らない人に平気で話しかけたり、人と適切な関係や距離を取るのが難しいところがあります。
・好きなことや興味を持っていることには、人に流されず目的を貫徹できるところもあります。

(1)孤立型
呼んでも反応が乏しく、人と関わろうとせず、関わられるのを避けることもあります。
(2)受け身型
自分から関わろうとはしないものの、人からの関わりは拒否せず、受け身的には関わることができます。
(3)積極型
関わりを求めて積極的に話しかけてきたり、相手にお構いなく一方的に関わります。

・話し言葉よりも、絵、カード、文字、図など、視覚に訴えた方が伝わりやすいことが多く、「目 に見えないモノは分かり難い」という特徴があります。
・相手の言ったことを受けて答えるのが苦手だったり、一方的に延々と話し続けるなど、会話を続けることが苦手です。
・比喩や例え、曖昧な表現、冗談などが理解できず、文字通りに解釈しがちです。
・「皆」という言葉の中には自分は含まれていないと思っていたり、自分から使っている言葉でも、その意味がよく判っていないこともあります。

2010年9月11日土曜日

オーバードース(OD)

オーバードースとは、薬物過剰摂取(drug overdose)のことで、化学物質(医薬品、市販薬品や違法ドラッグ)を、生体のホメオスタシス(生きていく上で重要な機能を、常に正常に保つ働き)が損なわれる程、多量または集中的に摂取し、そのことによって起こる状態や症状、または概念を言います。

・従って、オーバードースという言語は、安全な薬の服用という概念の対にあって、薬物に対して使われる言葉であり、毒物に対して用いる言葉ではないのですね。

・オーバードースは、時に自殺するための手段として行なわれ、自殺願望者が意識的にオーバードースを冒すことがありますが、多くの場合のオーバードースは意識的なものではなく、服用している薬物に対して無知であったり、その薬の説明書の無理解などで起こっています。

・doseとは薬物の1回あたりの適正服用量のことですが、過剰や超過を意味するoverを付加した複合語のOver Doseの頭文字をとり、ODと略されています。

・オーバードース(OD)の目的には、「自殺目的」「多幸感を得る為(向精神薬、麻薬や覚醒剤の摂取)」「自傷的行為」「現実逃避」「脱力感(トリアゾラム、大麻、LSD)」など多様性があります。

・自殺志願者によるオーバードースの場合、精神科用医薬品を用いたオーバードースが既遂(製薬会社自体が、特に精神科用薬品からはオーバードースの危険性を事前に排除している)に至る事はまれですが、どのような薬かを問わず、繰り返しオーバードースを行うことにより、肝臓や腎臓など内臓の機能低下を含めた悪影響も懸念されますので、その行為自体に周りの人達は注意を向けなければなりません。

・また、睡眠導入剤などの睡眠効果のある薬や精神系の薬を大量服用した場合、一時的な記憶障害が症状として現れるときもあります。
具体的には大量服薬した前後の記憶がないとか、一時的に解離のような症状を呈するなどですが、これらは一時的なものであり、薬が抜ければ回復していきます。

オーバードース(OD)の特徴
・殆どのきっかけは、気分を鎮めたい、何となく不安、何となく落ち着かない、何となくイライラする、何となく寂しい…などで、始めは服用量が少なかったものが、薬に慣れてくるので服用量が増大していきます。

・オーバードーズを行った後は、不安やイライラなどの不快感から解放されることが多く、そのことが癖になっていくことで、習慣化されやすいとされています。
またオーバードースは、人格障害を伴っていることも多くあります。

・オーバードースの理由としては、孤独感、寂しさ、ストレスの緩和、怒り、愛情の確認、自己処罰、自己破壊、自殺願望、助けを求めるため、クライシスコール、相手をつなぎ止めるため…など様々ですが、悲痛な心の叫びの表現の仕方の一つであることに違いはありません。

・オーバードースの原因としては、孤独感、寂しさ、不安などの不安定な感情、怒りなどの破壊的な感情と衝動、解離症状などがあげられます。

・解離症状(離人感など)があると、心も体も自分が自分でないような感覚に陥り、極めて不快感を覚えてきますので、それをオーバードーズを始めとする自傷行為によって、現実感を取り戻そうとすることも多々あります。

その、極めて不快な解離症状はなぜ現れるのでしょうか。
・多くの場合は、幼い頃に精神的、肉体的な虐待や恐怖体験をした可能性があり、自分を麻痺させることで、恐怖や苦しみを緩和させようとするためです。
・その体験が、幼少であればあるほど、自分自身への攻撃が強まり、オーバードーズを始めとする自傷行為を引き起こす要因になるのですね。

2010年9月10日金曜日

摂食障害

・摂食障害(中枢性摂食異常症)は、主として先進国(痩せていることが美しいとする文化的な背景のある地域)の思春期や青年期の女性に多く(男性は5%程度)発症する、神経性無食欲症(拒食症)と神経性大食症(過食症)に大きく分類(他に、睡眠関連摂食障害や特定不能の摂食障害がある)される、精神疾患の一つで依存症の一種で、どちらも体重に対するボディイメージが障害され、自分を評価するときに体型や体重を過度に重視する点が特徴です。

・原因としては、人間関係の問題による心理的なストレスや不適応、コミュニケーションの不全などとされているが、間脳視床下部食欲中枢に障害が起きているという説もあり、拒食症の場合には両親から多大な干渉を受けているために自立性に欠けていると感じ、拒食という行為によって個性や自立性を得ようとしているものです。

・過食症は、自立することに強い不安を感じ、愛情を求めるために摂食という母性的な行為に固執していると考えられていて、遺伝子の研究や脳画像解析の研究を含め、世界的に様々な視点から解明が試みられています。

・症状として、拒食症の場合は、極端な食物制限、思考力の低下、生理不順、過活動など、過食症の場合は、無茶喰い、自己誘発嘔吐、下剤乱用などの他、抑うつ症状、自傷行為、アルコール乱用などの精神症状を合併することも多く、内科的疾患(電解質代謝異常による不整脈、栄養失調による感染症や貧血、脳萎縮、骨粗鬆症など)を併発することがあります。

・治療法としては、拒食と過食は 周期的に繰り返される場合が多く、食行動異常が注目されやすいが、その背景にある心の問題を解決しないと摂食障害は完治しないこともあるので、解決するには精神分析的心理療法や自律訓練法と薬物療法とを併用し、極度の低体重の場合には入院治療により栄養面への対処を最優先します。

・基本的には、なぜ摂食障害になったのかの成り立ちを理解し、専門医のいる医療機関で治療を進めることと、専門的な知識と経験がある専門職の心理的なカウンセリングを受けることが有効です。

2010年9月9日木曜日

自律神経失調症

・自律神経失調症は、交感神経と副交感神経の2つから成り立つ自律神経のバランスが崩れた時に、様々な不調が体に起こるもので、日本心身医学会では「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」と暫定的に定義されています。

・自律神経は血管、リンパ腺、内臓など、自分の意思とは無関係に働く組織に分布する神経系のことで、呼吸や代謝、消化、循環など自分の意思とは無関係で生命活動の維持やその調節を行い、絶えず活動している神経です。

・原因としては、交感神経は代謝、消化などの生命活動を活発にする働きをし、副交感神経は交感神経とは全く逆の働きをし、人間の体では凡そ12時間交代でこの二つの 神経の優位が入れ替わるとされているが、夜更かしやストレスなどで脳を休める時間が減ると自律神経が興奮し、結果的に交感神経と副交感神経の優位入れ替わ りのバランスが崩れ、自律神経失調症となるとされています。

・症状としては、様々な症状があり、目眩い、冷や汗、体の一部が震える、緊張するようなところではないのに脈が速くなる、血圧が激しく上下、立ち眩み、耳鳴り、吐き気、頭痛、微熱、過呼吸、生理不順といった身体症状から、人間不信、情緒不安定、不安感やイライラ、抑うつ気分など精神的な症状が現れることも多く、症状は多岐に渡ります。

・治療法としては、薬物療法や睡眠の周期を整える行動療法などの心理療法が行われるが、マッサージやカウンセリングなどが有効な場合もあり、また、自律訓練法を用いて心因的ストレスを軽減させ、症状を改善させる方法もあるが、治療は心身の両面から柔軟に行うことが必要とされます。

2010年9月8日水曜日

対人恐怖症

対人恐怖症は、恐怖症の一つで社会的接触を恐れて、そのことを避けようとする症状を示すものです。

・その結果として、社会的生活に支障をきたしたり、社会生活において必要な人間関係の構築ができなくなったりするもので、人前で緊張して思うように会話が出来なくなってしまうとか、赤面してしまったり、人の視線が必要以上に気になってしまうという形で現れてくる、特に日本人に多く見られるものなのですね。

・対人恐怖症は、個性を尊重する外国(特に欧米)では殆ど見られない症状で、日本特有の文化依存症候群とされていて、そのままTaijin kyofusho symptoms (TKS) と呼称されています。

・対人恐怖症は、「他人からの攻撃」や「社会的に受け入れられない」とか「他人からの非難や誹謗」といった西洋の社会においての一般的な他律的な恐怖よりも、「他人を傷付けてしまう」や「他人に迷惑をかける」とか「他人を怒らせる」といった自分自身に対する自律的な恐怖という症状が見られるものです。

・言い替えれば、元々欧米ではその人その人の個性を大切にして尊重しますので、自分自身が他人と違っていても気にしませんが、日本のような集団行動を重視する社会においては、欧米などの個人主義の国に比べて人間関係(対人関係)が崩れることは、社会的な孤立を意味するため、この「社会的な孤立の恐怖」から症状が起こりやすくなっているのではないかと推察されています。

・対人恐怖症は、社会不安障害と同一視されることがありますが、必ずしも同じではなくて、回避性人格障害や身体表現性障害などの他の精神疾患と概念的には重複する疾患だともいわれています。

・また、対人恐怖症は、引きこもりを伴うことが多く見受けられます。

・対人恐怖症は「対人という場面で不当に強い不安や緊張を生じ、その結果人から嫌がられたり、嫌われる事を恐れて、対人関係を避けようとする神経症である」ともされ、赤面恐怖症、視線恐怖症、表情恐怖症、発汗恐怖症など様々な種類があります。

・対人恐怖症の中でも、妄想的確信を持つ恐怖症を「重症対人恐怖症」もしくは「思春期妄想症」と呼ぶこともあります。

・男性の場合は、周囲から圧迫を感じる感情、気分などの漠然とした対人恐怖、あるいは視線恐怖が殆どで、他者と対立する自己への不安がみられます。

・それに対して女性の場合の対人恐怖は、視線恐怖、醜貌恐怖、赤面恐怖と関連していて、服装、容姿、言動など他人の目に曝される自己の身体像へのこだわりがあります。

・対人恐怖症の治療法としては、認知行動療法、森田療法、自律訓練法などの心理療法が効果を上げていますので、専門医のいる医療機関で治療を進めることと、専門的な知識と経験がある専門職の心理的なカウンセリングを受けることが有効です。

2010年9月7日火曜日

社会不安障害

社会不安障害(社会恐怖)とは、社会や 人前でマイナスなイメージで批判されたり、他人に辱められる事に対する恐怖感を主な症状とする精神疾患のことですね。

・恐怖症の中で社会不安障害は最も一般的で、生涯有病率は3 ~13%と言われていて、決して稀な疾患ではありません。
・世代を問わず発症しますが、特に思春期に多くみられ、不安障害の中で最も発病年齢の低い病気と言われています。
・30~40代になって管理職(責任ある立場)になり、人前で話さなければならない機会が多くなることがきっかけで、発症するといったことも珍しくありません。
・若干、男性が発症する割合が多いものの、大きな男女差はありません。

・症状は、パニック障害と似ているところもありますが、パニック障害は死に対する恐怖から場所や時間を問わず発作的に発症するのに対し、社会不安障害は人や社会に対する恐怖なので、特定の場面(人や場所)で発症するところが異なっているのですね。

・社会不安障害の人が恐怖を感じる場面として、最も多いのが「初対面の人や顔見知りだが親しくない人との会話」と「複数の人の前での発言やスピーチ」で、次いで「社会的立場が上の人との面談や会話」、「会社などで電話に出る」、「受付などで用件を伝える」、「人の前で文字を書く」、「あまり親しくない人と食事をする」、「催しやパーティに参加する」などなのです。

・人前でスピーチをしたり、人から注目を集める場面において、誰しも不安を感じる事がありますが、しかし、それが原因で日常生活に支障をきたすような事はなく、通常はそういった場面に慣れるうちにアガリにくくなるものなのですね。

・これに対して社会不安障害(SAD:social anxiety disorder)は、非常に強い不安を感じるあまり、震えや吐き気などの身体症状を伴い、そのような場面になかなか慣れないため、しなければならない事であっても次第にその事を避けるようになり、日常生活に多大な影響を及ぼすようになっていきますので、引きこもりやニートの背景因子でもあるとも言われています。

・社会不安障害の人は、強い不安や緊張、恐怖を感じると様々な症状が身体に現れます。
頭が真っ白になる、声が震える、 声が出ない、手足が震える、動悸がする、 口が渇く、赤面する、汗が出る、吐き気がするなどの症状が現れるのですね。

・社会不安障害の人は、こうした不安症状を避けるため、また人に知られたくないと考えるあまり、周囲の人々との接触や人前での活動を避けるようになり、日常生活にも支障を及ぼす事になってきます。

・また、社会不安障害は、内気だとか恥ずかしがり屋といった性格の問題ではないので、症状が慢性化すると、うつ病やパニック障害なども併発する危険性もありますので、精神科などの医療機関での早期の治療を要します。

・「自殺を考えたことがある」という社会不安障害の人の割合はうつ病の人よりも多く、治療としては、精神科において薬物療法と心理療法を併用するかどちらか単独で行われます。

・薬物療法ではSSRI(抗うつ剤の一種)を使った治療が効果的であるといわれていて、心理療法では認知行動療法、自律訓練法などが有効でSSRIと同等の効果があるとも言われています。

2010年9月6日月曜日

PTSD(心的外傷後ストレス障害)

・心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは、心に加えられた衝撃的な傷が元となり、後になって様々なストレス障害を引き起こす疾患のことですが、PTSDと診断するための基本的症状が1ヶ月以上持続している場合はPTSD、基本的症状の持続が1ヶ月未満の場合にはASD(急性ストレス障害)と診断されます。

[基本的症状]
(1)回避:トラウマの原因になった障害、関連する事物に対しての回避傾向。
原因となった外傷的な体験を思い出すような状況や場面を、意識的あるいは無意識的に避け続けるという症状と感情や感覚などの反応性の麻痺という症状を指します。
(2)過覚醒:精神的不安定による不安、不眠などの過覚醒症状。
交感神経系の亢進状態が続いていることで、不眠やイライラなどが症状として見られます。
(3)再体験:事故や事件、犯罪の目撃体験等の一部や、全体に関わる再体験(フラッシュバック)。

原因となった外傷的な体験が、意図しないのに繰り返し思い出されたり、夢に登場したりします。
・強い衝撃を受けると、精神機能はショック状態に陥り、パニックを起こす場合がある。その機能の一部を麻痺させることで一時的に現状に適応させようとするが、そのため、事件前後の記憶の想起の回避や忘却する傾向、幸福感の喪失、感情鈍麻、物事に対する興味や関心の減退、建設的な未来像の喪失、身体性障害、身体運動性障害などが見られ、特に被虐待児には感情の麻痺などの症状が多く見られます。

・PTSDを治療するには、時間の経過を待つのではなく、トラウマ体験を過去の事として終わらせる必要があり、受けた傷の圧力を軽減させるためには、心の中に秘めるのではなく、その体験に向き合い、その事について話す事が、体験を過去の事として終わらせる為の重要なことなのですね。

・トラウマの治療と同様に、後遺症を深刻化させないための重要な対策にもなるので、専門的な知識を持った専門職や医師の心理療法を受けることが有効ですが、気分の深刻な落ち込み、入眠困難、中途覚醒などの症状によっては薬物療法も必要になります。

・PTSDの回復とは、事件を繰り返し整理し、異常な状況や事件を思い出すことによる無力感や生々しい苦痛に襲われなくなる状況や、それに強く影響されず、最低限の生活ができるようになった状況を指し、治療としては、PTSD発症のきっかけとなった事件後の心と身体、生活の変化を自覚し、元に戻す作業が行われます。

・PTSDを治療するには、通常、薬物療法と心理療法の双方が用いられます。
心理的外傷となる出来事への情緒的な反応を解決するには、薬物療法など併用しながらの、ナラティブセラピー*が最も有効だと考えられていますが、近年ではEMDR*も効果的な治療方法として注目を集めています。


*ナラティブセラピー (Narrative therapy) とは、
クライエントの自主性に任せて自由に記憶を語らせることによって、単なる症状の除去から人生観の転換に至るまで、幅広い改善を起こさせることを目的とする心理療法のこと。

*EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing)は、左右に振られるセラピストの指を目で追いながら、過去の外傷体験を想起するという心理療法(眼球運動による脱感作および再処理法)で、PTSDを始めとして、パニック障害、恐怖症、解離性障害などへの有効性が知られています。

2010年9月5日日曜日

パニック障害

・パニック障害は、不安発作(パニック発作)といわれる、予測のできない急性の強い不安の発作を繰り返す症状を特徴とする精神障害の一つの不安障害なのですね。

・発症に至る完全な原因は判っていませんが、何らかのストレスが原因となり、自律神経のバランスが崩れ、神経伝達物質の変化(過敏や過活動、あるいは機能不全)によって引き起こされるものと考えられていて、乳酸、炭酸ガス、カフェインなどに過敏で発作が誘発されやすく、過労、睡眠不足、風邪などの身体的な悪条件や、日常生活上のストレスなど、非特異的な要因も、発症や発作の誘因になるとされています。

・症状としては、危険でもないのに、動悸、心悸亢進、心拍数の増加、発汗、窒息感、胸痛、胸部不快感、嘔気、腹部の不快感、目眩、異常感覚(感覚麻痺)、死ぬことに対する恐怖など、予測のできない強い恐怖や不快を感じるが比較的短時間で治まります。

・パニック発作自体は、生命身体に危険を及ぼすものではありませんが、発作を繰り返し慢性化すると予期不安や、長期化すると広場恐怖(一人で外出できなくなったり、引きこもりがちになる)などが生じてきます。

・治療法としては、パニック障害は、発作の不可解さと、発作に対する不安感によって悪化していく疾患であり、医師が明確に症状について説明し、心理教育を行うことがすべての治療の基礎となります。

・治療法としては、抗うつ薬や抗不安薬などによる薬物療法と心理療法(認知行動療法や内観療法、森田療法、自律訓練法など)により行いますが、薬物療法と心理療法を併用することが効果的です。

・専門医のいる医療機関で治療を進めることと、専門的な知識と経験がある専門職の心理的なカウンセリングを受けることが有効です。

2010年9月4日土曜日

不安神経症

・不安神経症には、大きく分けて全般性不安障害に分類される慢性の不安(予期不安=対象のない怖れ)とパニック障害に分類される急性の不安(不安発作)の2つのパターンがあるが、どちらも精神障害の一つの不安障害なのですね。(パニック障害については次項で述べるので、この項は全般性不安障害について述べます。)

・発症に至る完全な原因は判っていませんが、神経質で不安を持ちやすい性格の人に多い傾向があり、何らかの精神的なショック、心配ごと、悩み、ストレスなどの精神的原因と思われることもあるが、まったくないこともあり、過労、睡眠不足などの身体的原因が引き金になることもあるのですね。

・症状としては、過敏、緊張、落ち着かない、イライラする、集中困難などの精神的症状と、筋肉の緊張、頭痛、震え、動悸、息苦しさ、目眩、下痢、不眠(寝つきが悪い、途中で目が覚める)などの多様な身体的症状(不定愁訴)があります。
・何かにつけて過度の不安や心配(予期不安)が付きまとい、それが慢性的に続くのが特徴で、不安に伴ういろいろな精神的、身体的症状が現れます。

・治療法としては、全般性不安障害には、パニック障害のような決まった薬はなく、抗不安薬などによる薬物療法と心理療法(行動療法や認知行動療法、森田療法、自律訓練法など)により行いますが、薬物療法と心理療法を併用することが効果的です。

・専門医のいる医療機関で治療を進めることと、専門的な知識と経験がある専門職の心理的なカウンセリングを受けることが有効です。

2010年9月3日金曜日

強迫性障害

・強迫性障害(強迫神経症)は、強迫症状と呼ばれる症状に特徴付けられる精神障害の一つで、強迫観念(本人の意志と無関係に頭に浮かぶ、不快感や不安感を生じさせる観念)と強迫行為(不快な存在である強迫観念を打ち消したり、振り払うための行為)からなる不安障害なのですね。

・発症に至る完全な原因は判っていませんが、共通点として、元来几帳面であったり、融通が効かずに生真面目な性格傾向が挙げられる事が多くみられます。

・その人の意思に反して、ある考えが繰り返し頭に浮かんできたり、ある行為を繰り返さないとと安心できなくなる強迫症状には、不潔強迫、加害恐怖、被害恐怖、縁起強迫、数唱強迫、確認強迫、高所恐怖などがあります。
・この他にも些細であったり、気にしても仕方の無い事柄を自他共に認める状態にあっても、そのことにに囚われ(強迫観念)てしまい、その不安を避けるために生活に支障が出るほど過度に確認や詮索を行う(強迫行為)という行動をしてしまうのですね。

・但し、これらのことは軽度な部分では、日々の生活において誰しも経験していることなのですね。

・治療法としては、基本的には抗うつ薬などによる薬物療法や心理療法(行動療法や認知行動療法、森田療法、自律訓練法など)により行いますが、薬物療法と心理療法を併用することが効果的です。

・専門医のいる医療機関で治療を進めることと、専門的な知識と経験がある専門職の心理的なカウンセリングを受けることが有効です。

2010年9月2日木曜日

抑うつ神経症

・抑うつ神経症は、悲哀、抑うつ、制止などのうつ状態を主症状とする神経症の一つで、うつ病ほど症状は重くないものの、慢性的に軽度のうつ状態が長く続くことを言い、以前は神経症に分類されていましたが、国際的な診断基準で神経症という病名は使われなくなってきたことで、現在は気分障害の中の気分変調性障害に分類されています。

・原因としては、近親者の死、親しい人との別離や転居、転職などの対象喪失が誘因(遺伝的な素質や性格、ストレスなどが原因)となることが多く、特に幼少期に大切な人との別離や喪失を体験している人に多い傾向があるのですね。

・症状としては、悲哀感、落ち込み、焦り、不安、不眠などが特徴的なものですが、うつ病と異なる部分は、気分の日内変動がみられない、人格障害を伴う、不安や焦燥感が強い、環境の変化に反応して症状が動揺しやすい、抗うつ薬など薬物療法が効きにくい、などにより概念的にうつ病とは区別されています。

・不安神経症、パニック障害、自律神経失調症、強迫性障害、人格障害、統合 失調症、摂食障害などでも、このような症状(いわゆる「うつ状態」)が出ることがありますが、これらの病気とうつ病を併発している場合もありますので注意が必要です。

・治療法としては、基本的には抗うつ薬と抗不安薬などによる薬物療法や心理療法(精神分析的精神療法や森田療法、自律訓練法など)により行いますが、場合によっては、薬物療法と心理療法を併用することが効果的です。

・専門医のいる医療機関で治療を進めることと、専門的な知識と経験がある専門職の心理的なカウンセリングを受けることが有効です。

2010年9月1日水曜日

自殺願望と希死念慮

端的に言えば、
・死にたいという思いが「自殺願望」で
(生きているのが嫌だから死にたいと思ったり、死ねるものなら死にたいと抱く思い。)

・死ななければならないという思いが「希死念慮」なのですね。
(死ななくてはいけないと思い込んでしまったり、死にたいという言葉が頭に浮かんで離れないなど自殺することを義務的に思っている。)

死にたいと考える「自殺願望」や、自殺をしたいと願う「自殺志願」、実際に自殺しようと行動に移す「自殺企図」、客観的に理解しがたい理由で死にたいと願う「希死念慮」などの欲求は、生きているからこそ現れる現象なのですね。
何故なら、生きているという実感がなければ、死にたいと思うことはないはずですからね。

死ぬことは、決断さえすれば計画的であろうが衝動的であろうが、いつでも出来ます。
今、本当に死にたいと思うのなら、やりたかった事をしてから、行きたかった所に行ってから、見たかったモノを見てから、それからもう一度考えてみては如何でしょうか。


私がこの職業に、真剣に取り組むキッカケになった友人がいます。
彼は、「自殺願望」から解放されて約10年になる、現在は50歳代の家族のいる既婚者ですが、20代になって発症した“うつ”と20年近く付合ってきました。

当時、何か少しでも嫌なことや辛いことがあると、「死にたい!」と口癖のようにいっていましたので、とにかく理由も時間も関係ないので、死にたくなったらリストカットをする前に連絡をしてくるという約束をしていました。

彼には、ペット(犬)を飼うことを勧めて、生き物と触れることでの喜びや嬉しさを経験してもらいました。
ペット(犬や猫)は、飼い主が悩んでいたり苦しんでいることを、誰よりも敏感に察してくれますのでね。

それと、ペット(犬)を飼えば食事や排泄物の世話、運動のための散歩など、飼い主なしではペット自身が生きて行くことができない現実に直面しますので、自分自身も生きているという実感を忘れることができないのですね。

また、日々、思った事や感じた事、しようと思った事や実際にした事を時系列順にノートに書いてもらい、その時その時の満足度を客観的に自己採点してもらい、思考・認知のパターンを変えることで、彼の中で問題となっている感情や行動を変えていきました(認知行動療法)。

そこで彼の意識は、自殺願望など全くない人より、多少死にたいと思う事がある人の方が現実はマトモなのではないかと、考えるようになったのです。

彼は、自分の病気の“原因探し”や“原因退治”は止めて、今の現実だけを受け止めようと決めて、かねてからやりたいと思っていた山登りを始めたのです。
しかも、自分のレベルよりも、少し難しい山にチャレンジを始めたのです。

その理由を聞くと、頂上を目指して登っている時の「家でペットが待っている」から「生きて帰らなければ…」という思いと、頂上に達した時の達成感は「生きる喜び」そのものだと言っていました。


死にたくなるのは、脳の神経回路の誤作動ですから、服用する薬にも注意が必要です。
特定の抗うつ剤の中には、“自殺促進剤”と揶揄されるほど自殺願望を強める作用も持っているものもありますし、希死念慮が強く現れるという副作用を持っている薬もあります。

薬には、効果(ベネフィット)だけでなく、副作用(リスク)が必ずあります。
副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すためには、症状と体質に合った薬を服用することが、何よりも大切なことなのですね。

2010年8月31日火曜日

抑うつ

・抑うつの原因には、心因性(一過性の心理的なストレスに起因するもの)、内因性(生体リズムなど、身体の内部の変調によって生じるもの)、身体因性(他の病気や薬剤の副作用に起因するもの)のものがあり、また、断定できるような遺伝性の疾患ではないが、同じ家族に複数のうつ病患者が現れる事については、家族であれば素質とか体質、性格が似ていて、生活環境や食生活も殆ど同じなので、他の家族と比べて発症する可能性が高いのですね。

また、従来のうつ病以外に、最近では20代~30代前半の若い世代に、「新型うつ病」と呼ばれる、症状、原因が従来とは異なる「新化型」のうつ病が増えていると言われています。

・新型の特徴は、日常生活や仕事、友達関係などが上手くいかなくて「自分を責める」という従来型と違って、「周りの環境や他人のせいにする」傾向が強 いようです。特に、会社や職場で多く、物事が上手くいかないことを「会社や上司」のせいにし、「会社が悪い」「上司が悪い」などの言葉が口癖のようになります。

・辛い時間帯が夕方に訪れ、過食気味によく食べ、過眠気味に良く眠り、仕事中にだけ気分が沈み、会社の外では元気というもので、原因は内的要因(本人の気持ちや心構え)と外的要因(周りの環境や人間関係など)が両方絡み合い、うつ病が発症するのですね。

[抑うつに至る要因に成り得る事象]
①生活や仕事の急激な変化
・大切な人との死別や離別。
・引越し、転勤。
・病気、事故。
・家庭問題、失恋、離婚、子供の独立。
・学業や仕事の失敗、挫折。
・昇進、退職、人事異動、定年退職、リストラ、会社の倒産。
・惨事に巻込まれる。犯罪の被害者となる。
②ストレス
・結婚、育児、家事。
・家族、近隣、職場などの人間関係
・仕事、過労。
・生育歴や生活史からくる内面的ストレス。
③女性特有の要因
・妊娠、出産、産後。
・更年期。
④病気や薬剤
・脳の病気が原因:脳腫瘍や頭部外傷による後遺症、認知症、動脈硬化など
・脳以外の病気が原因:糖尿病や慢性腎不全、重症貧血、パーキンソン病、、リウマチなど
・薬剤の副作用が原因:降圧剤、ステロイド剤、排卵抑制剤、抗がん剤、向精神薬など

上記のようなことがきっかけで、次のような性格の人に発症しやすいのですね。
⑤性格
・正義感や責任感が強い人。
・几帳面で凝り性な人。
・誠実で生真面目な人。
・律儀で頑固な人。
・完璧主義な人。
・自己中心的な人。
・根は真面目だが気の小さな人。
・プライドが高くて人の事を必要以上に気にする人。

・何となくやる気がでない…、何をしても感動しない…、以前よりも喜怒哀楽を見せなくなったようなときは抑うつを疑ってみてください。

・抑うつ状態とは心が塞いでいる状態に(精神的なエネルギーが枯渇した状態)なっていることで、大抵の場合は自然に回復していきますが、状況によってはうつ病の前段階の症状がシグナルを発している場合もありますので、注意をしてください。。

・「うつ」は決して不治の病ではありませんし、症状に適した薬を服用して休息を取ることが重要なのであって、特別な治療が必要なわけではありません。(治療とは、医師に診察を受けなくても良い状態を作っていくことだと理解してください。)

・他の病気と同様に早期発見、早期治療で対処でき、適切な治療をすれば、必ず「うつ」は回復しますが、「うつ」は繰り返す傾向がありますので、このことは現実的な問題として受け止めておく必要があります。

・長期間、薬を飲み続けることに苦痛を感じることもあるでしょうし、薬に頼るのは嫌だ…、一生薬を飲み続けるの…?、というような不安から受診や治療を躊躇する人もいるでしょうが、主治医の指示通りに治療を続け、ライフスタイルを見直すことで再発を防ぐことも可能です。

・医師の指示に従った治療をしていけば、当初は薬の副作用などのデメリットもありますが、それでも医師の処方した薬の服用を勧めるのは「うつ」の病状を緩和できるメリットの方が遥かに大きいからなのです。

・治療を始めることが、回復への第一歩です。

・何ごとも独りで抱え込もうとしないで、誰かに話してください。

・家族や友人に話ができる相手がいない時は、充分な知識と経験のあるカウンセラーのカウンセリングを受けてください。

・一つだけ注意をして欲しいのは、不安だからといって占い的な心理カウンセリングは利用しないでください。
・カウンセリングには、元々占い的な要素はまったく含まれていませんので、カウンセリングという言葉に惑わされて方向性を間違えてしまったことで、より症状が悪化して回復から離れていってしまったという事例は数多くありますのでね。

・後は、休日に一日中家でゴロゴロするだけの消極的な休養ではなく、積極的な休養(気を使わないで、体だけを使う)で心身のリフレッシュを図ることが、ストレスを溜めない(再発を防ぐ)ための秘訣です。

2010年8月30日月曜日

「うつ状態」と「うつ病」

憂鬱になることは誰にもあることですが、通常は休息を取ったり気分転換をすることによって自然に回復していくものですが、その憂鬱な状態が毎日続けばその辛さは相当なものですよね。

自分の思うように自分がコントロー ル出来なくなると、必然的に日常生活にも影響が出て来ますので、より辛くなってしまいますよね。

「うつ状態」と「うつ病」の違いについて、周りの人達が理解をしておくことも大切なことです。

「うつ状態」とは、抑うつ気分、落ち込み、意欲減退、思考力低下、集中力低下、食欲減退また は過食、不眠、物事に興味や関心がなくなるといった状態をいいますが、このような状態(比較的軽いうつ状態)が、長期的に続く(うつ状態を呈するからといって、うつ病であるとは限らない)ことも多く見受けられます。

また、抑うつ神経症、不安神経症、PTSD、自律神経失調症、強迫性障害、摂食障害、パニック障害、統合失調症などでも、上記のような症状(うつ状態)が現れることがありますし、これらの疾患と「うつ病」を併発している場合も あります。

「うつ病」は、これらの症状が2週間以上続いて、日内変動(朝は気分が落ち込み、夕方になると比較的気分が良くなる)があることなのですね。
今まで経験したことのないような酷い落ち込みが続くのですが、抗うつ剤が効きやすいのも特徴的(回復期にある人は、異なった病相を程します)です。

一口に「うつ病(双極性障害の躁うつ病は異なる)」といっても、子どものうつ・単極性うつ・反復性うつ・非定型うつ・新型うつなどその症状や、程度は様々で一様ではありませんし、うつ病は診断そのものが本来難しい病気で、一応の診断基準はあるものの検査結果の数値で端的に判断できるものでもなく、自己申告に基づいての診断(診察した医師の主観にも左右される)になるわけですからね。

うつの治療薬(抗うつ剤)は安全で良く効きます。
飲み始めは副作用が現れることがありますが、数週間後には抗うつ剤本来の効果が出てきます。
また、うつ症状が長く続いて長期間抗うつ剤の服用を続けていると、薬の効果が現れにくいことがあることも理解しておきましょう。

薬の量や副作用について疑問を感じたときには、医師に自分の考えを伝えてよく相談し、場合によっては、セカンドオピニオンも考慮しましょう。

うつ病の人は、怠け者に見られるようなことが多々ありますが、本来は全く正反対の働き者(中には、そうでない人もいます)の人達なのですね。
生真面目で、責任感の強く、物事を完璧に成し遂げようと考える人だからこそ、脳が疲れた状態になってしまったのですが、何よりも、このようなうつの状態でやりたい事や仕事が出来ないことは、本人自身が誰よりも辛いのですよね。

しかし、うつ病を抱えながら病気とウマく付合って、普通の社会生活を送っている人達は大勢いますし、また、歴史に残るような業績をあげている人達もたくさんいるのですね。
(例えば、16代アメリカ大統領だったリンカーン、映画監督のウディ•アレン、童話作家のアンデルセン、宇宙飛行士のエドウィン•オルドリン、詩人のシャルル•ボードレール、音楽家のチャイコフスキー、作家のヘミングウェイ、作家の宮沢賢治、作家で精神科医の北杜夫氏など)

医療機関に通院しながらで充分ですので、キチンと知識を持った信頼できるカウンセラーのカウンセリングを受ける事で、心の力を自ら育てて自信を取り戻す事ができますよ。

うつ病は決して不治の病ではありませんし、自律神経の働きが正常になると憂鬱な気分は必ず解消されますのでね。

2010年8月29日日曜日

ニートからの脱却(社会的引きこもり)

ニートの厚生労働省の定義では「非労働力人口のうち、年齢が15歳~34歳で、卒業者、未婚であって家事や通学をしていない人、学籍はあるが実際は学校に行っていない人、既婚者で家事をしていない人」を指しています。

内閣府の定義では「高校や大学などの学校及び、予備校や専修学校などに通学しておらず、配偶者のいない独身者であり、ふだん収入を伴う仕事をしていない15歳以上 34歳以下の個人である」としていて、家事手伝いをニートに含めていますが、厚生労働省は含めていません。

もし、あなたがニートと言われている本人で、「楽をしている」、「甘えている」、「怠けているだけ」など、周りの人やもしくは親や家族から言われていたとしても、気にしないでください。

あなた自身が、働いていないことに、どれほど辛い思いをしているかは、周りの人達はなかなか理解をしてくれませんよね。

あなたは、働く気が無いから働かない、のではなくて、「働けない理由」があるから「働けない」というこということなのですよね。

もちろん、中には「働く気のない」という、働きたくない人も多々いるでしょう。
でも、彼らだって必ずしも「疲れるから」「面倒だから」など、働くのが嫌だからということが、すべての理由とは限らないのですよね。

ニートになってしまった原因は、様々な要因が考えられますが、現実は自分でもどうしていいのかよく解らないし、誰も判ってくれそうにもないのですよね。

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大切なことは、一刻も早くなどと焦らないことで、特に、親や家族などからの期待を感じるときは要注意です。

「~しなければ、ならないから…」という考えは、持たないようにしましょう。
「~なら、できるかもしれない…」と、思えるようなことを見つけましょう。

目標は小さくていいのです。
苦手なことには、手を付けようとしないで、自分の得意な分野から始めてみることですね。一番やり易いところから始めてみましょう。

失敗などはしてもいいのです。
もちろん、失敗しないにこしたことはありませんが、失敗は何度繰り返してもよいのですよ。

元々「人との付き合いが苦手」という人や、就職はしてみたものの職場の人間関係に疲れ果てて辞めた人などは、逆に、あなただからこそできる仕事があるはずですよ。

直接、人と接することなくできる仕事や、自分一人でも、自宅ででもできる仕事を見つけて、一人でも自立できる生き方を考えてみることも、選択肢の一つではありませんか。

2010年8月28日土曜日

引きこもり(社会的引きこもり)

・引きこもりは、人がある程度狭い生活空間の中から社会(学校や会社)に出ない事を言い、具体的には、自宅もしくは自分の部屋で殆どの時間を過ごし、学校や会社には行かない状態、あるいはそのような人とされていて、厚生労働省の定義によれば、「様々な要因によって社会的な参加の場面が狭まり、就労や就学などの自宅以外での生活の場が長期にわたって失われている状態」と、されています。

・引きこもりは、自宅に籠り社会に参加できない状態が、6カ月以上続いていることを言いますが、必ずしも学齢期にある者が起こすとは限らず、少年期・思春期から、成人としての生活や責任感を期待される過渡期に存在し、一旦、社会人として自立した者が起こすこともあるし、学齢期に引きこもりを起こした者が、立ち直るきっかけを見出せないまま中年期に達することもあります。


[不登校経験者の3割が引きこもりに]
・引きこもりの3割は不登校経験者であり、8割が男性で内向的で非社交的な人に多く、その理由としては、男性の方が社会参加へのプレッシャーが強く、物事へのこだわりも強く、引きこもりが長くなれば長くなるほど、一発逆転などを考えて、人を「見返してやりたい」という気持ちが強くなり、そういう思いが社会復帰をより阻む要因にもなっています。

・女性の場合の引きこもりは、人格や行動を否定的に育てられた人に多く見受けられます。
精神的疾患が原因の引きこもりの場合は、女性に多いのが「境界性人格障害型の外向性引きこもり」で、男性に多いが「回避性人格障害型の内向性引きこもり」です。


[引きこもりの子どもの気持ち]
(1)子どもは親に気持ちを理解してもらいたく、卑屈な言動をしたり、物に当たったりするので、親も感情に左右されイライラしたり不安定になるが、お互いが理解し合おうとしないで、自分の思いを押し通そうとする限り、この開係がいつまでも続くが、親が一歩譲って子どもの訴えに耳を傾けることが出来れば、子どもの心は少しずつ解れて行くことになるのですね。

(2)引きこもりの子どもに共通している思いは、親に自分のことを解って欲しいという思いであり、世界中の誰も理解してくれなくても、自分を生み育てた親だけには解って欲しいと、愛情を求めているのですね。

(3)子どもが何も話さなくても、雰囲気で子どもの気持ちを察して、黙って心を添わせることが大切で、親が勝手に子どもの方向性を決め付けてしまったり、性急に解決を急ぎ過ぎると反って遠回りしてしまうことにもなり、また、親が「いつまで、そんなことをしているの?」とか「いいかげんにしなさい」というような対応をしていると、家にいても落ち着かないので、一層、自分の穀に閉じこもらざるを得なくなるのですね。


[引きこもりの生活の共通点]個人差はあります。
・自分の部屋に籠り、誰も部屋には入れず、家族と顔を合わせようとしない。
・話しかけても無視をし、会話をしなくなり、食事は一人でする。
・昼・夜が逆転し、窓やカーテンも閉放しにする。
・風呂も入らないので着替えもしない。
・片付けや掃除もしないので散らかし放しになる。

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もし、あなたが引きこもりをしている本人で、「楽をしている」、「甘えている」、「怠けているだけ」など、周りの人やもしくは親や家族から言われていたとしても、気にしないでください。

あなた自身は、何も好き好んで、引きこもっているのではないはずです。

そのようなことを言う人たちは、その人達の引きこもりに対しての偏見から出ている言葉なので、聞き流しておきましょう。

あなた自身が、引きこもっていることに、どれほど辛い思いをしているかは、周りの人達はなかなか理解をしてくれませんよね。

勉強や仕事が嫌というよりは、人と関わること自体がが苦しいのですよね。
自信を持てと、周りからは言われるが、どうしても自分に自信が持てないのですね。
社会から孤立していて、何をしても人よりも劣っているように思ってしまうのですね。
でも、どうしていいのかよく解らないし、誰も判ってくれそうにもないのですね。

この状態がずっと続いたらと思うと、余計苦しくなってしまいますよね。


どうしても、人とは話をしたくないが、自分の気持ちや思っていることを、誰かに伝えたいと思ったら、バーチャルの世界で他の人と交流をしてみませんか。

ブログを開設するのも、SNSを利用するのも自己の表現につながっていきますし、また、twitterのようなリアルタイムSNSなら、より気楽に自分を発信できます。

何をするにも、自分独りだけの力には限界があります。
何も焦ることはありませんので、自分で答えが見つからないときは、誰かに相談してみましょう。

相談相手を見つけることで、人との関係に自信を取り戻すきっかけにもなって、解決の糸口を見つけることができますよ。
信頼できる人、あなたのことを理解してくれる人が、家族の中にそのような相手が見つからないときは、家族の外にも目を向けましょう。

少しずつ、できるところから始めてみて、ほんの少しの自信を取り戻すことで、今まで気がつかなかったようなことが、見えてくるようになるでしょう。

あなただからこそできることが、必ずあるはずですよ。

2010年8月27日金曜日

引きこもり(女性に多い、精神的疾患が原因の引きこもり)

「境界性人格障害型の外向性引きこもり」

①:「理想化」と「こき下ろし」との両極端に揺れ動く、不安定で激しい対人との関係が時にあります。(例えば、「とても優しい人」が「自分をバカにしている人」に急に変わったり、
「いつもリードしてくれる頼もしい人」が「自分勝手で人の話しを聞かない人」になったりと、相手の評価が180度変わるような状態です。)
②:現実的にも、想像の中でも、好意を持っている人や必要な人から、見捨てられることを避けようとするために、媚諂ったり必要以上に異常な努力をしています。
③:自己を傷つける可能性のある衝動性で、少なくとも2つの領域にわたる行動をします。
(例えば、異常な浪費、過剰な性行為、無謀な自動車運転、見境のない過食などで、自殺行為や自傷行為は除きます。)
④:不適切で激しい怒りや、怒った時の制御が困難になります。
(例えば、頻繁に癇癪を起こす、いつも怒っている、何かあると相手を罵っている、取っ組み合いのケンカを繰り返すなどです。)
⑤:顕著な気分反応性による感情不安定性(強い気分変調)があります。
(例えば、通常は2~3時間持続するが、2~3日以上持続することはまれな強い不快気分、イライラ感、不安感などです。)
⑥:一過性のストレス関連性の妄想様観念、または重篤な解離性症状を起こすことがあります。
(例えば、急激なストレスを受けた後に、幻覚を見たり幻聴が聞こえたり、また些細なことで癇癪を起こしたり、暴れだしたりすることです。)
⑦:同一性障害:著明で持続的な不安定な自己像または自己感があります。
(人は成長するに従って、その身体に対応した1つの確固とした人格とそれに対応した記憶がそれぞれ形成されて、時間や場所が変わってもこれらが変化す ることはないのですが、その自己像や自己感を掴めていないことです。解離性同一性障害とは異なります。)
⑧:自殺の行動、自殺の素振り、自殺の脅し、または自傷行為の繰返しをします。
(例えば、異常な過食や拒食、異常な性行為なども自傷行為の変形です。)
⑨:慢性的な空虚感があります。
(埋められない空虚感、不安感、孤独感、絶望感を常に感じていることです。)

上の項目の中で、5つ以上該当する項目があれば要注意です。

・境界性人格障害の人の多くが、愛する人や大事な人に見捨てられるという不安を絶えず抱えています。

・人は誰でも多か れ少なかれ、愛する人や大事な人に見捨てられるのでは、という不安を抱いていますが、境界性人格障害の場合は、周囲の人には理解できないほど、見捨てられ不安の感情が非常に強いのですね。

・いったん相手を信頼できると思いこむと、今度は見捨てられないように、 しがみつこうとしますし、相手が困り果てて避けようとすると、 今度は一転して激しい怒りをぶつけたり、引き止めるために、自傷行為などしようとさえします。

・このように、境界性人格障害の人の周囲にいる人たちは、不安定で 衝動的な人間関係の渦の中に引き込まれていくのです。

・境界型人格障害は、対人関係の形成過程の問題が原因と考えられますから、薬物治療のみではあまり大きな効果は期待できませんので、心理療法との併用が有効になってきます。

・注意すべき点は、病気そのものの症状である対人関係の不安定さは主治医との関係にも現れてしまいます。

・主治医に対する信頼と不信 が、目紛しく入れ替わるような状態では、心理療法どころではありませんので、治療のためには一定の面接時間の設定などを含み、治療をするということ自体を、本人と主治医の間ではっきり取り決めるという手続き(契約を破れば治療は中止するなど)が必要になります。

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あなた自身が、引きこもっていることに、どれほど辛い思いをしているかは、周りの人達はなかなか理解をしてくれませんよね。

勉強や仕事が嫌というよりは、人と関わること自体がが苦しいのですよね。
自信を持てと、周りからは言われるが、どうしても自分に自信が持てないのですね。
社会から孤立していて、何をしても人よりも劣っているように思ってしまうのですね。
でも、どうしていいのかよく解らないし、誰も判ってくれそうにもないのですね。

この状態がずっと続いたらと思うと、余計苦しくなってしまいますよね。


どうしても、人とは話をしたくないが、自分の気持ちや思っていることを、誰かに伝えたいと思ったら、バーチャルの世界で他の人と交流をしてみませんか。

ブログを開設するのも、SNSを利用するのも自己の表現につながっていきますし、また、twitterのようなリアルタイムSNSなら、より気楽に自分を発信できます。

何をするにも、自分独りだけの力には限界があります。
何も焦ることはありませんので、自分で答えが見つからないときは、誰かに相談してみましょう。

相談相手を見つけることで、人との関係に自信を取り戻すきっかけにもなって、解決の糸口を見つけることができますよ。
信頼できる人、あなたのことを理解してくれる人が、家族の中にそのような相手が見つからないときは、家族の外にも目を向けましょう。

少しずつ、できるところから始めてみて、ほんの少しの自信を取り戻すことで、今まで気がつかなかったようなことが、見えてくるようになるでしょう。

あなただからこそできることが、必ずあるはずですよ。

2010年8月26日木曜日

引きこもり(男性に多い、精神的疾患が原因の引きこもり)

「回避性人格障害型の内向性引きこもり」

①:他人からの批判や拒否、拒絶を必要以上に恐れるために、仕事上などでも大切な人と会わなければならないような状況を避けようとします。
②:恥ずかしい思いをすることを極端に恐れて、新しいことを始めたりすることや、何かにチャレンジしたりすることに異常なほど消極的です。
③:軽視されることやバカにされることを恐れるために、親密な間柄でもあっても遠慮がちで、相手の顔色を伺って接しています。
④:相手から好かれていると確信できなければ、その人との関わりはできるだけ持ちたいと思いません。
⑤:自分は社会的に不適切な人間で、長所がなく、あらゆる所が人より劣っていると思っています。
⑥:自分は人と上手く付合えないと思っているために、新しい人間関係をなかなか築いていけません。

上の項目の中で、3つ以上該当する項目があれば要注意です。

・対人関係(人と関わる)の能力は持っているのですが、人と関わることを回避することが多いのですね。

・根底にあるのは「低い自己評価」と「自信の欠乏」で、自己に対する否定的評価などに対して過敏で、成人期の早期に始まります。

・自分を全面的に認めて受け止めてくれる、肯定的な雰囲気にはとけ込めて自然に振舞えるのですが、嫌われたり傷つくのを恐れて社会から遠ざかろうとし、人との交わりも極力避けて、責任の軽いことしかしなくなります。

・マニュアル化されたような環境や、過保護な環境で育つことで、辛い経験や挫折を経験ことが少なく、普通の人なら気にしないような心ない言葉や態度に敏感で、すぐに傷ついてしまいます。

・回避性人格障害の人は、人間関係が表面的で形式的になってしまいがちなので、ごく親しい友人とのみ、交友関係を持っていることが多いのですね。

・だからといって、回避性人格障害の人達は「人間嫌い」では決してありませんし、人間関係を求める気持ちはかなり強いのですが、自己の評価と理想のバランスの悪さが影響して、人間関係の距離を置かざるを得ないのです。

・ 「~は、社会的に認められている」や「~に対しては、人より才能がある」など、「~よりも、優れていることが必要」というような、自己を認める範囲が狭く、限定が強すぎるのです。

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あなた自身が、引きこもっていることに、どれほど辛い思いをしているかは、周りの人達はなかなか理解をしてくれませんよね。

勉強や仕事が嫌というよりは、人と関わること自体がが苦しいのですよね。
自信を持てと、周りからは言われるが、どうしても自分に自信が持てないのですね。
社会から孤立していて、何をしても人よりも劣っているように思ってしまうのですね。
でも、どうしていいのかよく解らないし、誰も判ってくれそうにもないのですね。

この状態がずっと続いたらと思うと、余計苦しくなってしまいますよね。


どうしても、人とは話をしたくないが、自分の気持ちや思っていることを、誰かに伝えたいと思ったら、バーチャルの世界で他の人と交流をしてみませんか。

ブログを開設するのも、SNSを利用するのも自己の表現につながっていきますし、また、twitterのようなリアルタイムSNSなら、より気楽に自分を発信できます。

何をするにも、自分独りだけの力には限界があります。
何も焦ることはありませんので、自分で答えが見つからないときは、誰かに相談してみましょう。

相談相手を見つけることで、人との関係に自信を取り戻すきっかけにもなって、解決の糸口を見つけることができますよ。
信頼できる人、あなたのことを理解してくれる人が、家族の中にそのような相手が見つからないときは、家族の外にも目を向けましょう。

少しずつ、できるところから始めてみて、ほんの少しの自信を取り戻すことで、今まで気がつかなかったようなことが、見えてくるようになるでしょう。

あなただからこそできることが、必ずあるはずですよ。