・強迫性障害(強迫神経症)は、強迫症状と呼ばれる症状に特徴付けられる精神障害の一つで、強迫観念(本人の意志と無関係に頭に浮かぶ、不快感や不安感を生じさせる観念)と強迫行為(不快な存在である強迫観念を打ち消したり、振り払うための行為)からなる不安障害なのですね。
・発症に至る完全な原因は判っていませんが、共通点として、元来几帳面であったり、融通が効かずに生真面目な性格傾向が挙げられる事が多くみられます。
・その人の意思に反して、ある考えが繰り返し頭に浮かんできたり、ある行為を繰り返さないとと安心できなくなる強迫症状には、不潔強迫、加害恐怖、被害恐怖、縁起強迫、数唱強迫、確認強迫、高所恐怖などがあります。
・この他にも些細であったり、気にしても仕方の無い事柄を自他共に認める状態にあっても、そのことにに囚われ(強迫観念)てしまい、その不安を避けるために生活に支障が出るほど過度に確認や詮索を行う(強迫行為)という行動をしてしまうのですね。
・但し、これらのことは軽度な部分では、日々の生活において誰しも経験していることなのですね。
・治療法としては、基本的には抗うつ薬などによる薬物療法や心理療法(行動療法や認知行動療法、森田療法、自律訓練法など)により行いますが、薬物療法と心理療法を併用することが効果的です。
・専門医のいる医療機関で治療を進めることと、専門的な知識と経験がある専門職の心理的なカウンセリングを受けることが有効です。
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