2010年9月5日日曜日

パニック障害

・パニック障害は、不安発作(パニック発作)といわれる、予測のできない急性の強い不安の発作を繰り返す症状を特徴とする精神障害の一つの不安障害なのですね。

・発症に至る完全な原因は判っていませんが、何らかのストレスが原因となり、自律神経のバランスが崩れ、神経伝達物質の変化(過敏や過活動、あるいは機能不全)によって引き起こされるものと考えられていて、乳酸、炭酸ガス、カフェインなどに過敏で発作が誘発されやすく、過労、睡眠不足、風邪などの身体的な悪条件や、日常生活上のストレスなど、非特異的な要因も、発症や発作の誘因になるとされています。

・症状としては、危険でもないのに、動悸、心悸亢進、心拍数の増加、発汗、窒息感、胸痛、胸部不快感、嘔気、腹部の不快感、目眩、異常感覚(感覚麻痺)、死ぬことに対する恐怖など、予測のできない強い恐怖や不快を感じるが比較的短時間で治まります。

・パニック発作自体は、生命身体に危険を及ぼすものではありませんが、発作を繰り返し慢性化すると予期不安や、長期化すると広場恐怖(一人で外出できなくなったり、引きこもりがちになる)などが生じてきます。

・治療法としては、パニック障害は、発作の不可解さと、発作に対する不安感によって悪化していく疾患であり、医師が明確に症状について説明し、心理教育を行うことがすべての治療の基礎となります。

・治療法としては、抗うつ薬や抗不安薬などによる薬物療法と心理療法(認知行動療法や内観療法、森田療法、自律訓練法など)により行いますが、薬物療法と心理療法を併用することが効果的です。

・専門医のいる医療機関で治療を進めることと、専門的な知識と経験がある専門職の心理的なカウンセリングを受けることが有効です。

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