2010年9月9日木曜日

自律神経失調症

・自律神経失調症は、交感神経と副交感神経の2つから成り立つ自律神経のバランスが崩れた時に、様々な不調が体に起こるもので、日本心身医学会では「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」と暫定的に定義されています。

・自律神経は血管、リンパ腺、内臓など、自分の意思とは無関係に働く組織に分布する神経系のことで、呼吸や代謝、消化、循環など自分の意思とは無関係で生命活動の維持やその調節を行い、絶えず活動している神経です。

・原因としては、交感神経は代謝、消化などの生命活動を活発にする働きをし、副交感神経は交感神経とは全く逆の働きをし、人間の体では凡そ12時間交代でこの二つの 神経の優位が入れ替わるとされているが、夜更かしやストレスなどで脳を休める時間が減ると自律神経が興奮し、結果的に交感神経と副交感神経の優位入れ替わ りのバランスが崩れ、自律神経失調症となるとされています。

・症状としては、様々な症状があり、目眩い、冷や汗、体の一部が震える、緊張するようなところではないのに脈が速くなる、血圧が激しく上下、立ち眩み、耳鳴り、吐き気、頭痛、微熱、過呼吸、生理不順といった身体症状から、人間不信、情緒不安定、不安感やイライラ、抑うつ気分など精神的な症状が現れることも多く、症状は多岐に渡ります。

・治療法としては、薬物療法や睡眠の周期を整える行動療法などの心理療法が行われるが、マッサージやカウンセリングなどが有効な場合もあり、また、自律訓練法を用いて心因的ストレスを軽減させ、症状を改善させる方法もあるが、治療は心身の両面から柔軟に行うことが必要とされます。

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